1. 医工学開発性能評価実験室

 最先端医療機器を安全かつ迅速に医療現場に応用し,普及させていくためには「機器の開発」と「安全性・有効性の評価法の開発」の2つを一体となって推進してくことが重要となります.臨床に適用可能な信頼性のある評価法を確立するためには,臨床での実使用環境を定量的に解明・予測して代替装置として具現化し,性能評価法を開発することが極めて重要となります.医療機器の臨床評価は, (1)市販前の安全性と有効性に関わる評価と, (2)市販後の安全対策に関わる評価があり,改良・改善プロセスも含めた医療機器の全ライフサイクルにおいて重要な役割を担う実験室です.

              1.3 組織構築のための培養装置開発
             

2. 医療情報解析室

 患者規模の増大と治療機器の多様化が進む中で最適な治療法を選択し,治療効果の最大化を図るためには(1) どの症例に,(2) どの機器,(3) どの手技が最適であるかを予測する技術が必要不可欠となります.特に,動脈系疾患の発症や進行には血流が関与していることが考えられ,細胞・組織学的な考察に加え,工学解析を駆使し病変部を流体・構造力学的に理解する必要があります.本実験室では,最先端の実験・計算力学により臨床での未解明な現象の魔化に図無を明らかにすると共に,得られた知見から新たな診断技術の開発にも取り組んでいます.

 

3. 外科技能研修室

 高効率な先端外科手術を広範囲に提供するためには手術手技の一般化が重要となります.特に若手外科医を対象とした手術手技トレーニングシミュレータによる高効率な先端外科手術のトレーニングを提供することが医療基盤の底上げにつながります.外科トレーニングに重要な点は「手術手技環境の再現」と「トレーニング効果の可視化」です.本研修室ではトレーニングシミュレータの開発,手技の定量評価手法の確立およびカリキュラム構築というトレーニング環境から実用化までのプロセスを網羅した研究を行っています.