EBMとAnother EBM
臨床の現場において,経験則に基づく治療から客観的データに基づく治療,つまりEvidence Based Medicine (EBM)へと医療行為は変遷してきました.梅津・岩﨑研究室ではEBMにもう一つのEBM, Engineering Based Medicine (Another EBM)を提唱してきました.この哲学は医療の有効性・安全性を科学的根拠に基づき,実験的・解析的に非臨床で評価し, 工学技術により臨床現場への直接貢献をめざすものです.
治療効果は,(1)機器の性能, (2)患者の病態, (3)使い方の3つの要素の影響が統合して結果に表れてきます.そこで梅津・岩﨑研究室では(1)医工学開発・性能評価実験室, (2)医療情報解析室, (3)外科技能研修室の3つの部屋を用意し研究を行っています.
私たちはAnother EBMの哲学の基,医師免許の無い工学者達が, 医療の質の向上と医療機器産業の発展に寄与し,第一線の医療に貢献しています.